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相続美術品査定 日本アープラン株式会社

鑑定旅行で

鑑定旅行

日本の絵画専門の画商の老人から突然電話が来て、「貴方は中国美術品を見ることが出来ますか? 実は海外政府関係者から依頼があり、訪問して欲しいとの要請が来ているのですが、 私には絵画しかわかりませんので貴方に行って欲しいのですが何とか都合つけて行けませんか?」 ということでした。 何がなんだか分からないまま、先方には日本語がわかる日本人が付くので語学の心配は要らないとの話なので、 いまそんなに忙しい身ではないのでいいですよと返事をした。 実は故宮博物院に一度行きたくて堪らなかったのが一番の理由でした。

空港に着くと指示された安東氏が待っていてくれて、車に乗り彼の自宅へ行きました。 彼は東芝の再興の主である土光さんの甥っ子とのことで、奥さん(台湾建国時の李将軍のお孫さん) で苗字は異なり大きな家に住んでいました。 翌日から彼とのドライブで政府機関のお役人に面談したり、 用意された集会所には長蛇の列が私を待ち受けていました。 大半は大したものはなく、著名な陶磁器はコピーであったりしてほとんどが駄目出しばかりでした。

その国の代議士の紹介のある自社ビルのオーナーの所へ行きました。 オーナーの応接間には李登輝総統と並んだ写真が掲げられ彼もこの地では名士なんだなと予想が付き、 収集品を閲覧しました。 それまで有名な名品と呼ばれる作品(ニセモノ)ばかり見て来ましたが、 そこに並んでいる作品群は全く異なり、バラバラで無造作に並べられていました。 彼は玉の収集家で故宮博物院の玉の学芸員と親しくしていて、 その学芸員から声を掛けられ彼らの集団と一緒に中国の成都に出掛けたということでした。

成都は四川省にあり、1986年広漢市の西郊・南興鎮にある三星堆という部落でレンガを焼くために土を取る作業中におびただしい数の青銅器、玉器などの出土が発見され一躍有名になりました。 残念ながら、当時中国北京の故宮博物院にはこれら作品群の分析官や発掘技官が十分でなく、 台湾政府や日本政府に発掘援助の応援を依頼してきていたのです。 その収集家は運良く台湾故宮博物院の学芸員に紛れて訪中する機会を得て、次から次へと購入したのだそうです。 彼の興味は青銅器ではなく、玉器中心で彼のビルの中はその玉器で溢れていました。 私はそれらの作品群を一目して本物であることが分かりました。何ということだ!

この第一回目の訪問時にビデオ撮影を行い、第二回目の訪問時にも撮影しました。 驚くべき映像です。 何故なら、その後いくら調べても中国の歴史上で発掘品の時代鑑定や評価などが全く手を入れられていない作品群があるからです。 即ち、中国美術史のなかで評価や鑑定されて美術市場で売買されるものですが、ポッカリ抜けた作品群が存在するのです。 本来ならそれらを購入して帰りたかったのですが、 何トンもありそうな玉の塊ですので仕方なく私はその中の小さな三星堆の玉像と小さな三星堆の青銅器像を購入して来ました。

※ ご興味のある方はそのうちアップロードしますので、ご覧下さい。

※ アップロードしました。

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